こんにちはひたちなか市のグレース鍼灸整骨院です、今日はシンスプリント(shin sprints)のお話をしていきます。シンは脛でスプリントは短距離走という意味です。又の名を“脛骨過労性骨膜炎“とも言います。運動中に起こりやすく長期にわたり繰り返し下腿部の筋肉に負荷がかかる事で筋肉・骨膜を損傷した状態になります。疲労骨折と少し似ていて骨折の場合はその部分だけに強い痛みがあります。シンスプリントの場合は痛む場所が広範囲で痛みの程度も骨折の場合ほど強くありません。
シンスプリントは後内側型と前外側型に別れ前者の方が多いです。
後内側型シンスプリント
(後脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋・ヒラメ筋内側)の筋膜牽引痛で、走る、歩く、ジャンプする時によく使われます。痛みは最初に脛骨内縁の下1/3に出現し、中1/3まで範囲が広がる場合は筋肉の牽引痛によるものなので状態は良くないです。

前外側型シンスプリント
スネの前側と外側の筋膜(前脛骨筋・長母趾伸筋)と骨膜に牽引ストレスが作用し痛みがでます。足関節の背屈がしづらくなります。

- シンスプリントのリスク要因としてはコンクリートなどの硬い地面。
- 下り坂を走る
- オーバーユース
- 繰り返しのランニングやジャンプ
- 股関節・膝・足関節の硬さ。
- ふくらはぎの筋肉に柔軟性がない
- 大腿部の筋力が下腿部に比べ弱い
- 扁平足クッション性のない靴
などがあり3つ以上当てはまる場合は要注意です。
シンスプリントは保存療法や体外衝撃波治療などで比較的改善する事が多いですが完治するのは難しく運動量をまた増やしてしまうと再発しがちですので治療中は下肢の荷重運動は避けましょう。歩行痛が無くなったらウォーキングなどの軽い運動→ジャンプ動作→軽いジョギングと段階を踏みましょう。またアイシングやストレッチなども大切です。日常生活に支障はない場合でも運動中に痛みが出る場合には治療が必要です。
グレースでは鍼灸で筋肉と骨膜を刺激し痛みを抑えていきます、重症の場合は鍼灸と運動療法をしていきます。長期の安静は必要なく、痛みのない範囲で運動を可能な状態にします。
“全力で走っても痛みが出ない“
“全力で走っても痛みが出そうな怖さ・元の同じパフォーマンスの状態“にいかに持っていけるかが大事だと私は思います。
本日はこれまで、最後まで読んで頂きありがとうございました。
ご相談はメールでも受け付けております。皆さん楽しいスポーツライフを!
ひたちなか市グレース鍼灸整骨院 院長より。