こんにちはひたちなか市のグレース鍼灸整骨院です。9月になりましたね、肌寒くなり季節の変わり目は身体に負担がかかりやすいので体調お気をつけてください。今日は大腰筋・腸腰筋の腰痛についてお話しさせていただきます。ネットなのでは腰痛=腸腰筋などと目にする事もあり、果たしてどうなのでしょうか?これから解説していきます。
大腰筋と腸骨筋について
大腰筋は腰椎から大腿骨の内側に付いている筋肉で腸骨筋は途中から大腰筋と同じ束になり大腿骨に付着しているので2つ合わせて腸腰筋とよびます。小腰筋は人によって無い場合もあります。

腸腰筋の働きは股関節の屈曲作用があり腿を挙げる動作や椅子から立ち上がる、骨盤の前傾や姿勢の維持にも作用します。また黒人と日本人の腸腰筋のサイズは3倍近くも差があり腸腰筋の太い事や速筋の割合が多い事により短距離が速い事が証明されています。前屈みの状態での長時間の座り仕事や中腰での草取りなども腸腰筋が緊張状態になります。腸腰筋にストレスがかかり続ける事により痛みの他にも腰椎の前弯も強くしてしまい椎間関節にも負担がかかってしまいます。腸腰筋が弱くなると腹筋も衰えます。
腰神経叢はL1〜L3脊髄神経前枝で構成されていて腸腰筋が緊張すると腰神経叢症状がでたりもします。具体的には大腿前面、外側、内側、鼠径部などにも痛みがでたりします。
大腰筋の腰痛は
①鼠径部周辺の痛み
②大腿が挙がりにくい
③朝起きた時に痛い
④中腰の姿勢から戻した時に痛い
⑤脊柱の外側が痛い
⑥大腿骨小転子付近の痛み
などがあります。
ですので必ずしも腰痛=腸腰筋ではないのですね。
ちなみに腸腰筋は日本ペインクリニック学会の調べでは体表から大腰筋までの距離は男女ともに平均60 mm前後であった.体表から大腰筋までの距離は本邦では55~70 mm3),外国では女性57~93 mm,男性61~101 mm4)との報告があり,本研究はそれらの結果と相当する.また,体表から大腰筋までの距離が男性の右側以外で,身長,体重と正の相関,年齢と負の相関を認めたことから,身長,体重が大きいほど,年齢が若いほど大腰筋までの深さは深くなる可能性が示唆された.大腰筋は年齢による筋量低下が早く,70歳以上で筋横断面積低下が著しいとの報告があり年齢に関してはその影響が考えられる.
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上に書かれている様に体の深層にある筋肉です。
鍼治療でも腸腰筋には腰から7〜8センチ入れていきます。ちょっと怖いと思ったかもしれませんね。
まとめますと腸腰筋は上半身と下半身に繋がっているしっかりとした筋肉で姿勢の維持などにも役割のある筋肉で腰痛の原因が全て腸腰筋では無いという事、年齢と共に低下しやすいという事。
本日はこれまで〜。最後まで読んでいただきありがとうございました。
ひたちなか市グレース鍼灸整骨院 院長より。