女性ホルモンと聞くと、まず思い浮かぶのが「卵巣」ですよね。確かにエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンのほとんどは卵巣から分泌されています。でも実は、卵巣以外の場所でも女性ホルモンは作られているってご存じでしたか?
今日は、その「意外な場所」と「女性の健康や美容との関係」について分かりやすくご紹介します。
卵巣以外でホルモンが作られる場所

副腎(ふくじん)
副腎は腎臓の上にある小さな臓器ですが、ここでは男性ホルモン(アンドロゲン)が少量分泌されます。このアンドロゲンが、体内でエストロゲンに変換されるのです。特に閉経後、卵巣の機能が落ちてからは、副腎が女性ホルモンの補助役として重要な働きをします。
脂肪組織(脂肪細胞)
体脂肪の中にも、アンドロゲンをエストロゲンに変える「アロマターゼ」という酵素が存在しています。つまり、脂肪細胞でも女性ホルモンが作られるということ。極端なダイエットで体脂肪が少なすぎると、ホルモンバランスが乱れやすくなるのはこのためです。
脳(視床下部・下垂体)
ここでは女性ホルモンその
ものは作られませんが、卵巣に「ホルモンを出してね!」という指令を出しています。脳がうまく働かないと、ホルモン全体のバランスも崩れてしまうのです。
なぜこれが大事なの?
卵巣の機能は、年齢とともに少しずつ低下していきます。でも、副腎や脂肪組織、そして脳の働きを整えることで、女性ホルモンのバランスをできるだけ維持することが可能になります。
たとえば、
- ストレスをためすぎない(副腎を守る)
- 適度な体脂肪を保つ(脂肪組織のホルモン変換力)
- 良質な睡眠をとる(脳からの指令がスムーズになる)
といったことが、肌のツヤ・ハリ・潤い、むくみ、たるみ対策にもつながっていきます。
まとめ
女性ホルモンは、卵巣だけで作られているわけではありません。副腎・脂肪組織・脳など、さまざまな場所が連携してバランスを保ってくれています。だからこそ、全身のケアが大切なんですね。
「最近ホルモンバランスが崩れてるかも?」と感じたときは、ストレス・食事・睡眠の見直しもぜひしてみてくださいね。
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